●次の問に答えなさい「生きるべきか、死ぬべきか?」

●次の問に答えなさい

「生きるべきか、死ぬべきか?」


■解答


「生きるべき」をA、死ぬべきをB と置く。
 また、質問者Hの余命をCとおく。
 B(死ぬべき)を選択したときの質問者が実際に自殺を決行する確率をp、それまでに要する時間をD
 選択しながらも思いとどまる確率を(1−p)と置く。


以下の場合に場合わけをする
1:D>Cの場合 A・Bの選択は明らかに意味を成さない。
  よって、質問者Hは生きるべきでも死ぬべきでもない。


2:D=Cの場合 
  Aを選択した場合、質問者Hの絶望度zは限りなく0に近い( limz→0 ) 
  Bを選択した場合、確率pで絶望度zは限りなく∞に近い ( limz→∞)
  確率(1−p)、つまり思いとどまりつつも死を迎えてしまう場合の絶望度は、
  ∞÷2(思いとどまる場合)+ ∞(死を迎える場合) となり、 3∞/2 である。


  よって絶望度zの期待値は、Az=0、Bz=5∞/4
  よって、質問者Hは生きるべきである。


3:D<Cの場合
  Aを選択した場合、質問者Hによる犠牲者E人出る。
  Bを選択した場合、確率pで質問者の絶望度zは限りなく∞に近い
           確率(1−p)で質問者Hによる多くの犠牲者が出る。
           この場合の犠牲者Fは、質問者が得る絶望度z=∞/2 
           からEの二倍より大きい(2E≦F)
  犠牲者の期待値は、Aの場合E、Bの場合(1−p)F 人
  よって、質問者Hは死ぬべきである。 


 (証明終了)