芸術ゼミ第八回「ファッション」

●[佇まいの獲得]

・まとひの呪力―呪具としての衣服
・呪具 妖刀村正→服にもそれがあるのに、知らずに服に着られてしまっている。
・佇まいの獲得のために。 佇まい → オーラ
・衣服 → ①布 ②服 ③衣 使用者の態度によって変わる。
・共同性=共同認識

①布=「被る」肉体の保護 受動=他社の視線が介入するか否か。
 「布は繊維の集合体」
 
②服=「めかす」 服=ファッション 能動
 服への自意識が見えてしまったとき、醜くなる。
 
③衣=「纏う」 我意分 安倍晴命
  →衣事態にも意志が存在している。
   →着衣することによって、意志は消える:着衣者の意志を伝える「伝達」するももになる。

世阿弥風姿花伝」の中の「我意分」
・「気流の鳴る音」

 服・布は境界線を持つ / 衣は着衣者との境界がない。

●100%に衣の存在を引き出せるのは、儀礼の中。
 衣に近い状態。

●高貴さ →自意識があると醜悪になる。精神の純度の高さ。



衣を纏うには?
1・術者の精神
2・どんな衣を纏うか
3・纏い方

・歴史

ボッティチェリのビーナス 天使が衣をかけようとしている。
・肉体と精神


・ファッショニスタ 「日本発のファッション批評誌」 「モード・エン・モード」
・「ファッションが語り始めた」チバ・アシダの対談。

●衣:精神・魂を包む

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イカ東は?
・布と服の違い? 美意識が介在していないので、布。
・布と服 → 精神の拡張、断絶。

・演劇:役 →服を纏うことでも、似た状態が出来る。

・服という名の新聞紙:

・ルブタンの靴を履いたときの経験

・メンズ・ワンピース ワンピース・ツナギ
・組み合わせ、レイヤー

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●A:ファッションの一回性と演劇 
 →B:服を写真的にとらえているが、それは違う。 仕草、動き、全体。
●A:それでもファッションを批評したい
●C:コーディネート 衣が衣でなくなったときがある?劣化? 経年変化?
 →朽ちていくことで、力を得る。 ぼろぼろのバッグ
●D:脱がせたくなる着物
●B:呪力供給が行われなくなったとき服に戻る。
●A:聖骸布:絵画も汚れていく→修復。洗浄が行われている: これがファッションといえるのか
●C:好みの問題になってしまう?
●A:作家=作り手、オリジナルに価値はある
●A:経年変化こそが芸術である。


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●ファッションはプロポーション=比率である。 比率をコントロールすることが力、衣、すべてに影響するのではないか。裸⇔衣服。 「今日天気がいいから、服が」ファッション:美意識:

●下着:下着が小さくなっていく。 衣服が保護→イメージを提供するもの。
 下着=性器を覆うもの、というイメージ。性器と一体、セット。
 媚態:肉体の保護→イメージへ。

ベンヤミン アウラ →纏う側の意識、精神
 組み合わせ、レイヤー →オリジナリティ

●エロティシズムとダンディズム : ナルシシズム → 自分を向いているか、外側を向いているか、男性と女性。
 →見られるか、自分で見るか。

●インテリファッション:低い欲求:自己充足 礼拝的価値と展示的価値。